31 May 2018

男性不妊と炭水化物の摂取量には意外な関係がありました。
男性不妊の原因には、内部的な原因と外部的な原因があります。
詳しくはこちら ⇒⇒⇒不妊原因の半分は男性です!
内部的な原因の一つに、「造精機能障害」があります。
精子が形成される過程または精子が成熟する過程に起こるなんらかの障害です。
これにより、精液内に精子が一匹もいなかったり、数が少なかったり、十分に動かなかったりします。
男性不妊の60%以上がこれだと言われています。
この度、アメリカ生殖医学会の報告で、
炭水化物の摂取が「精子の濃度」に関わっていることが明らかとなりました。
炭水化物の摂取量が多く、血糖値が上がりやすい食事をしているほど
精子濃度が低いことがわかったというのです。
では、どのような炭水化物の摂り方をすればいいのでしょうか?
炭水化物といえば・・・パンやごはんですね。
パンやごはんの炭水化物を減らし、タンパク質を増やした食事を続けた結果、
体外受精の治療結果が大きく改善されたという報告があります。
やはり、炭水化物はあまり食べない方がいいみたいですね。
でもだからといって、炭水化物を減らせば減らすほど良いのかというと、
一概にそうとも言えないようです。
炭水化物を極端に摂らないと、栄養バランスが悪くなります。
また、主食が減る分、副菜でタンパク質や脂質を必要以上に摂ってしまう事になりかねません。
つまり、炭水化物を極端に減らすのではなく、摂り過ぎないようにする工夫が必要です。
たとえば、炭水化物の中でも、全粒ライ麦パンやピザ生地などの血糖値が急激に上がりにくいものを選ぶとか。
また男性に多い、ラーメンとチャーハンなどの炭水化物と炭水化物の重ね食い。
これは絶対に避けたいですね。
妊娠には、体を健康な状態にしておく事は大切なことです。
無理に炭水化物を抜くのではなく、あくまでも摂りすぎないことを意識しましょう。
女性の場合でも同じです。
食後の血糖値を正常化することにより、妊娠率が高まったという報告もあります。
夫婦で協力して、炭水化物の摂取をコントロールすることは、不妊の悩みから抜けだすひとつの手段になるかもしれませんよ。